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ペントハウス [フィクション]


 暗くなるのが 早くなってきました。
 
ココからはフィクションです。長いので スルーしてください。
 
会社の先輩の結婚披露宴に招かれたけれど
先輩の同期の人以外 知り合いがなく
その人は全然違う部門なので 本当に顔見知り程度で
話題も途絶えがち。
二次会は 止めようかと思ったけれど
女性が少ないので是非!と言われて
出席することに。
 
「この人 ダンナの後輩で N君 ・・・」
って 先輩が男性を私の隣に座らせて 笑っている。
先輩は友人の披露宴の二次会で 
いまの旦那様と知り合ったので(先輩はバツイチ)
私にも・・という心づもりらしい^^; 
 
長身で 礼服姿はスマートだけど 髪が長めで
サラリーマンではなさそう。
 
披露宴の二次会って もうお酒が入っている人が多いし
気が緩んでいるせいか、フレンドリーな人も多く
すこし騒がしい。
 
でも紹介された人は 無愛想で 困ったね これは・・・。と
思っていた。
隣に座らされて 紹介されている以上
あからさまに 席を替えるのも なんだし・・・。 
 
「その服って そういう仕事なの?」
 
それまでは 話しかけても 簡単な返事か
うなづくくらいだったのに
突然の質問の意味が分からなくて 返答に困った。
 
「普通 披露宴に パンツスーツって着ないでしょ?
 ワンピースとか着物とか でしょ?」
 
その日着ていたのは ブラックのパンツスーツで
ジャケットの襟がピ-クドラベル(サテン)で タキシード風
女性らしく?カマーベルトとクロスタイ(蝶ネクタイではない)は
チェリーピンク 
正式な フォーマルスーツではない。

 
 
少しゆるいウエーヴをかけたセミロングを 一つにまとめて
薔薇のクリップ、
 
 
 
 
 
イヤリングまで 薔薇にしたのは トゥーマッチだったかも 
 
 
「メンズっぽい格好のコって 並んで歩くのは
 嫌がるやつ多いと 思うよ?」
 
別に 男ウケ狙って 着る服を選んでないんだけど・・・って
思ったけど 口には出さない 。
 
「二次会って 男もそうだけど 女も 相手を探してる人が多いよね」
 
ワタシはチガイマス 
先輩が勝手に 紹介シタ ダケ デス by 沙似 心の声
 
「図星だから 黙ってる?」
「そういう人も いると 思います。」  
けっこう おしゃべり男なんだねぇ。言わないけど。
 
「媚びるタイプじゃないんだ?」
 
「そうですね。」 (特にアンタには ね・・・)
 
 
 二次会が終わって 
「コーヒー 飲みに行く?」
おことわりしようかと思ったけれど 先輩の紹介もあったし
一応行くことに。
「こんな格好で すみません。」
 
並んで歩くのは 嫌なのだろうと思って 一応言ってみた。
 
「いや オレは あんまり気にしないけど 知ってるコで
 そういう服のコって あんまりいないから。」
「知ってるコって 付き合ってるコってことですか?」
(カノジョ持ちやん@@センパーイ!!) 
 
「うん。カノジョは背が小さくて しっかりしてて
 どちらかといえば カワイイけど 可愛くない。
 近所なんで 昔っから知ってるけど 華やかな服は着ない」
「可愛い服が似合うコなのに 
 可愛い恰好が好きじゃないってことですか?」
「そうそう。着るものも 部屋の中や 車内も 
 シンプルというか 真面目な感じというか・・・。」
「もったいないですね。そういうコこそ ひらひらっとした服や
 優しい色のものが似合うのに。」
「沙似さんは 男の好みに合わせる?」
「洋服に関しては 好みは合わせないです。
 TPOとか 行き先によってでは 変えます。」 
「ふーん 普通なんだね?」
「自分では 普通だと思っていますけど
 同い年の友達からは 派手って思われてます。」 
「やっぱり 派手なんじゃん?」 
「色が地味な時はデザインや組み合わせを変わった感じにします。
 シンプルな服は 華やかな色にします。」 
「やっぱり 派手好きだね。」
少し笑うと 案外可愛い顔つきになる。
 
ケド カノジョ持ち ナ ワケデ 
 
「ココで コーヒーを飲もう」
 
???
喫茶店らしい看板がないし??
 
「7Fが 事務所。 親父が勤めてる会社。
 7Fから 8Fへは階段しかない。
 8Fで コーヒーが飲める。」
 
 「土曜日なのに? いいんですか?」
 
「開いてるよ、。事務所は入れないけど
 鍵は持ってる。」
 
会社の喫茶店?休憩所なのかな?自動販売機か? 
 
ま 結局 そこは 長期留守の社長さんの家なのだけど
社長さんは 東京で暮らしていて 使っていなくて
N君が 鍵を預かっているのは 
保安&家財管理の仕事をしているためと
社長の親戚なので ある程度は自由に使っていいらしい。
 
「アルコールもあるけど コーヒー?」
「少しなら まだ飲めます。」 
 
 
 
「田舎に住んでいるから、飲み会の帰りなんて
 面倒な時は 泊まっていくんだ。」
「田舎って どこですか?」
「○○町 カノジョに迎えに来てもらうのも悪いし
 自分も たいてい家呑みして 迎えに行かないから」
 
○○町か N君家 確かに 遠い。  
 
 
「どうする? 泊まってく?」
「まさか・・・。 帰ります。」
 
「また 会う?」
「カノジョさんに 悪いので 会いません。」
「最後まで タメ口にならないんだね。」
「三ツ星でした。」
「ん?」
「三つ ほくろがあって」
「あー 見たんだ。自分では見えない。」  
 
 
「酔ってるから 送らないけど 」
「階段で1F分降りれば あとはエレベーターですから
 大丈夫です。駅が近いので タクシーで帰れます。」 
 
○○町 N 迎えに行かない、来てもらわない 近所の カノジョ
真面目なコ
 
関連ワードは ある事実を語る。
 
嫌な予感は 当たってしまったけれど 
ションナイジャン (しぞーか方言で 仕方がない)
 
一年後くらいかな?
また 披露宴があって 新婦友人として 招かれ、
タキシード風パンツスーツを着た。
 
N君が 新郎で 青くなっていたと思うけどね。
ふふふ
 
フィクションですよ。実在の人物に似ていてもね。
※ 長くてすみません。 
 
以前の薔薇少女さんのコメントに こたえるべく物語(フィクション)を
創作しました。 
 

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デルフィー

意外と世間は狭いですね~( ̄m ̄*)
by デルフィー (2016-11-16 07:40) 

サンダーソニア

こらこら  フィクションだって 書いてますでしょ?
by サンダーソニア (2016-11-16 09:01) 

hana2016

面倒でお喋り、その上強引な男は嫌い。
でも最も身近な男、ある意味そうかも・・・こっちも、フィクションですけど^^
by hana2016 (2016-11-16 10:25) 

薔薇少女

>こたえるべく物語(フィクション)を創作しました。
有難うございます、今回も楽しく読ませて貰いました。
こんな風なお話が書けるって素敵っ('∇^d) ナイス☆!!
これからも、時々書いて下さいまし=*^-^*=にこっ♪
>ブラックのパンツスーツで
ジャケットの襟がピ-クドラベル(サテン)で タキシード風
女性らしく?カマーベルトとクロスタイ(蝶ネクタイではない)は
チェリーピンク
スタイルに自信が無いと着られないファッションですねパチッ☆-(^ー'*)(,_,*)
by 薔薇少女 (2016-11-17 00:14) 

まつき

ヘコアユ、来たよーー!
by まつき (2016-11-17 06:47) 

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