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通勤バスと屋上 [フィクション]

 フィクションです。フェイクもあります。
 
「おはよ! 」
 
毎日ではないけれど この時間帯のバスに乗ると会う人がいる。
Kさんは 同じビルの中で 関連企業、
私との仕事上のかかわりは年に数えるほどで少なめ。
顔見知り程度のわりにしては かなり親しげに話しかけてくれる。
バスの中の会話は 離れた席の人から見たら
親密に見えたのかもしれない。
 
この路線には 同じビルで働く人が数人乗るけれど 
やっぱり 口さがないのは おばちゃん族・・・。
バスの中で会話は 聞こえていれば、どうってことはないことばかり。
 
そのころの私にとって Kさんは 年齢的にも射程範囲外
10歳くらい上だったかな? 
その頃は同年代が好ましかったのですね。
 
お知り合いになった時 彼はすでに 2度目の結婚後だったし 
元モテモテ男子だったとは聞いていて
確かに その名残(失礼)も見て取れるけれど
バスの中の短い時間を楽しく過ごせる程度の会話の相手でした。
 
なぜ 噂になったのか いまだに よくわかりません。

関連会社合同の打ち上げなどにも 私は出席したことがなかったから
飲み会の2次会から一緒に消えたとか ありえなかったのに。
 
たぶん似たような容姿のコがいたのかも? 
 
そういえば 同じビルの1階に いるコと 数回間違われたことがあった。
でも彼女は もっと後から入社した気もする 。
 
同じ課で仲が良かった、庶務課に異動になったHちゃんは
新しいデスクに 元の課の旅行写真を飾っていて 
なぜ1Fのコが 一緒に写っている?って
何人かに 聞かれたらしい。 それは 私 ^m^
 
私も1Fのコも別企業からの出向派遣社員 だったので
私は また転職?と疑われたことも。
 
でも 記憶が確かなら 噂が立ったころと
それは 時期的に ずれがある。 
 
Kさんは 入社当時から モテモテだったそうで
1度目の結婚(社内)で かなりの女子社員が泣く泣くあきらめ?
次々と 退社(寿含む)していったという逸話の持ち主。
(パートの名主的存在のおばちゃん情報) 
 
ところが 数年で離婚 。
まだファンで 独身だった女子社員が数名いて 色めき立たった。
(これも おばちゃん情報) 
 
また社内結婚されて 1年くらい経ったころに
私は初めてお会いしたわけことになります。
 
だから バスなかでは のろけ話や赤ちゃんの話ばかりで
噂になるような色っぽい話は 本当になかったのです。
 
Kさんに憧れて?独身をとおしていた方が 3人くらい いらして
もう 主任から係長になろうかという、お局に近い人たち。
 
ハイ その中のおひとりCさんは 詰め寄られんばかりというか
詰め寄られました^^; 
 
「通勤バスで Kさんに なれなれしくしてるコって あなた?」 
ってなことを言われて 休憩時間に 資料室へ連れてこられて 
「納涼会の後で Kさんを誘ったの?」
((( ゚Д゚)))ノシ  チガイマスー そもそも納涼会自体参加してません。
「納涼会に出なくても 帰りに 待ち合わせたんじゃないの?」
   シツコーイ by サニー心の声
「・・・知りませんから! 」
てな感じ。
納得いくように お話しできず 
休憩時間をオーバーするわけにもいかず
仕事に戻りました。
ご飯・・・食べ損ねました。グスン (´;ω;`)クイモノ ノ ウラミハ・・・
 
実は この Cさんのお母様は 別会社のパートさんで
私と 何度もお仕事をしたことがあるので
この噂話を知って Cさんの心配(疑い)も聞き 
「(沙似ちゃんは)全然 そういうコじゃない」
 ↑ ある意味 情けない気も
「バスでの様子も聞いたことがあるけど 赤ちゃんの自慢とかみたいで」
って 取りなしてくれて  一件落着。
内容は一緒なのにね・・・。 
 
とうのKさんは その後も いつも甘い声で
色々な話をバスのなかで してくれるのでした。
 
一番すごかった話は 個人宅へ営業の話(当時は公的機関担当) 
「某企業の社長の奥様に ○○は ◇がおすすめです。って
 最初は言うわけ 。
 で 次に売るときは  △のほうがワンランクアップですし ってね」
 このKさん 営業成績がいつもいいのに 残業があまりない
だって 定時に帰るときに バスで ご一緒になることが多い。
要領がいいというか、出世する気がない? 
 
 
某企業担当になった時も 
「僕が行くと 好みのコーヒーが出る。
 僕じゃなくて E課長が行くと 出がらしのお茶が出る。」
って カラカラとお笑いになる・・・自分のイケメン度を承知してるのね。
受付とか、事務の女の子がサービス精神を発揮してくれ。とのこと。 
これが嫌味じゃないところがスゴイ。
 
その頃の営業社員は 濃いグレー(=ドブ鼠色?) や
紺色のスーツが定番だけど
Kさんは淡い色のスーツ姿が多く、
ヘアスタも長めでした。
普通なら上司から注意を受けそうなくらい。
 
あの頃 1歳くらいだった、お嬢さんは もう大人で
お孫さんがいるかも?
うちの娘はママってしゃべるより
パパって言う方が早かったんだよ って ご自慢のお話。
 
でも自分の子:Aちゃんも そうだった。
だって 一般的に言って おかあさんは
「パパ」とか「お父さん」を教え込むんだもの。
だから パパもママも イヌも猫も 最初は
「パパ」なんですよ。
 
Kさんは おじいさんになっても イケメンなのかしら?
ちょっと お会いしてみたい気がします。
 
あの家の後ろの3階建てが 僕の家だよ。って
教えてくれましたね。 
まだ あそこに住んでいらっしゃるのかな?
 
外階段から 屋上に上がれましたね。
花火がよく見えて・・・。
最近は あのあたりに マンションが増えたから
今は見えないのでしょうか?
 
Kさんの甘いささやきは 
花火の音で よく聞こえませんでした。 ふふふ。 
 
 

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コメント 4

薔薇少女

>フィクションです。フェイクもあります。
一部ノンフィクションもあったりしてヾ(@~▽~@)ノほへぇ?
by 薔薇少女 (2016-10-23 22:19) 

デルフィー

イケてるおじい様になってるのかな(●´艸`)
by デルフィー (2016-10-24 07:33) 

hana2016

Kさんのイケメンぶりが気になります~~
この軽さがモテる秘訣?
我が夫はかなり軽い、でも私はそこが一番嫌なんです(^^;
by hana2016 (2016-10-24 07:48) 

pandan

会ってみたいですね〜
by pandan (2016-10-24 08:31) 

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